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新入社員の学生気分が抜けず、自社の社員としてお客様の前に出せない

クライアントデータ

高い顧客満足度で業界での地位を築くT社

設立:12年目   業界:ブライダル業界   従業員数:約400名

ご相談を頂いた方:人事新人教育担当

ご相談内容

新入社員の学生気分が抜けずなかなか育たない。早く一人前の社員に育てるのはどうしたら良いのだろうか?

背景

今年度入社してきた新入社員たちも研修期間から本配属を経て早くも3ヵ月が経った。しかしながら、今年の新入社員たちは、未だに社会人としての当たり前の行動ができていない新人ばかり。

「やりたい仕事以外は積極的に取組もうとしない」
「上司やお客様の視点に立って考える事ができない」
「そもそも礼儀ができていない」

こんな新人ばかりで、いつまで経ってもお客様の前に出す事はできず、戦力として数える事ができない。また、育成を担当する上司の負担は増す一方で早急に何らかの改善策を取らなければと考えている。

原因

企業の一員としての「責任感」を感じていない

上記のようなご相談を頂き、以下のような点について、ご相談を頂いた人事部の新人教育担当の方にヒアリング調査を行いました。

人が一人前に業務を行なえるようになるためには、どのような能力が必要か?

どのような育成を行なっているのか?

このようなヒアリングを重ねる中で課題となって表れたのは「T社の一員としての責任感の低さ」「自分の視点ではなく、お客様の視点に立って物事を考える力の不足」と言ったことでした。

新入社員の多くは地頭が良く成長意欲も高いものの、自分の「やりたい仕事」にだけ意識が向いている状態で、上司やお客様が求めている役割を考え責任を持って行動するという姿勢が身に付いていませんでした。

解決策

−「自分視点」からの脱却を行いT社の一員として何をすべきなのか考える−

『新入社員研修』

そこで新入社員に対して「自分のやりたい事」から「T社の一員としてすべき事」を改めて考えて頂く研修をご提案後、よりT社の社風や求められる能力に即した研修にカスタマイズし、研修を実施いたしました。
T社の一員として「お客様に何を提供すべきなのか」「そのために何を学ぶ必要があるのか」という事をワークショップやロールプレイを通じて自ら考える機会を設け、これから彼らが自発的に「やるべき事」を実行できるきっかけづくりを行いました。

 

研修成果

T社の一員としての自覚の芽生え

研修後のフォローミーティングで、人事新人教育担当の方から「まだまだ小さなミスはあるものの、仕事に対する取組み方は明らかに変化している」と伺いました。
 一番大きな変化として「第一にお客様が何を求めているのか」という視点に立って考える姿勢が身に付き、求められている1つ1つの業務に対して責任を持って取組むなど、意識の面での大きな改善があったようです。

新入社員の多くは先輩社員に見守られながらではありますが、少しずつお客様からの信頼を獲得し、T社の生産性を高める一員として活躍し始めていると伺いました。

担当コンサルタントからのコメント

社会性を身につける重要性

このように社会人としての自覚や社会性が低い新人が増えたというお話を伺う事が多くなりました。このケース場合は、単純なマナーや仕事の取組み方の話でしたが「会社の一員としての自覚がない」ということは、最悪の場合、コンプライアンスや個人情報など、会社の信用に関わる問題を引き起こす場合があります。
まずは、少し強引にでも新入社員にこのような自覚を植え付けるという事が重要でしょう。

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